カテゴリー
勉強会
機械学習チーム日記
テキスト
投稿日
Sep 24, 2024
株式会社 Fusic の瓦です。
 
先日 9/4~6 に大阪で開催された第 19 回言語処理若手シンポジウム (YANS2024) に参加してきましたので、参加記を書こうと思います。
ちなみに今年は参加者 411 人、発表件数 196 件とかなり多くの方が参加しており、自然言語処理分野の注目の高さがうかがえます(この規模で現地開催できる会場を探すのかなり大変だったろうなあと… 運営の方ありがとうございます)
 

ハッカソンへの参加

僕は川柳チームとしてハッカソンに参加してきました。六人のチームだったので、
  • とりあえずたくさんの川柳を生成する二人
  • 五七五になっているものを絞る二人
  • スコアリングをして最終的にいいと思う一つの川柳を絞る二人
に手分けして取り組みました。最後にはリーダーボード上でトップに躍り出ることが出来たのですが、最終的な人手による評価で負けてしまい、おしくも入賞を逃しました。
五七五の形式に沿った川柳を生成するのが結構難しかったり、最終的にどういう川柳を選べばいいかという評価部分を考えたりと、色々と取り組めることが多すぎて時間が全然足りませんでした。しかし、チームの人と効果的だった方法やあまり効果が出なかった方法を共有しつつ試行錯誤し、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。また、途中で運営の方が差し入れてくれた 551 蓬莱の豚まんが疲れた頭に染み渡り、とてもありがたかったです。
 

ポスター発表

僕は二日目の最後の時間帯にポスター発表をしました。ポスター発表では歩き回れないほど人が多く、興味を持って頂いたたくさんの方から色々質問やアドバイスをしていただきました。この研究はもうちょっと頑張って 言語処理学会に持っていければ…と思っているので、頂いたアドバイスについても考えながらもっといろいろ分析していければと思います。
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他の方の発表も面白く、自分の発表しない時間帯のポスターセッションの時間はずっと歩き回って雑な質問を投げていました。特に YANS は若手向けということもあり、構想段階のような発表も多く、これからどのような結果が出るのか、どういうことが出来そうかを聞きながら歩き回るのがとても楽しかったです(どうでもいいですが、ポスター発表は発表者と直に話すことができるので、気になったことをすぐに聞くことができ、人の話を忘れっぽい僕にとってはオーラル発表よりも好みだったりします)
 

チュートリアル

今年のチュートリアルは
  • 「ニューラルネットワークの損失地形」(佐藤竜馬さん)
  • 「生成AIの二大潮流と自動運転」(荒居秀尚さん)
の二本立てでした。
ニューラルネットワークの損失地形ではなぜ平坦解がすぐれているのかとても分かりやすく説明されており、とても理解が進みました。正直今まで平坦解についてあんまり理解が進んでいなかったのですが、ここ最近で一番理解が深まったと言っても過言ではないです。
生成AIの二大潮流と自動運転では自動運転における LLM の活用について紹介していました。正直 LLM と自動運転が絡むということを今まで考えたことがなかったため、LLM を何にどう使えるかを改めて考えてみるいい機会になったと思います。この発表を聞いて、自分が考えているよりも LLM が活用できる幅は思っているよりも広いのかもしれないと思ったので、これからも LLM で何か面白いことが出来ないか色々試していきたいという気になりました。

まとめ

上記以外にもスペシャルセッション「ネットワーキングの極意(友達の作り方)」や「目指せ国際会議!」、ラウンドテーブルがあったりと、若手向けならではのイベントが目白押しで、毎日満足した気持ちとくたくたになった体で一日が終わっていました。特に自然言語処理分野は他の分野に比べて若い人たちの活動が盛んらしい(他の分野の人と話すと「若い人がたくさんいて羨ましい」とよく言われる)ので、自然言語処理に興味を持った人やこれから研究として取り組みたい方は YANS に参加してみることを強くオススメします(あんまり詳しくないですが、旅費の補助もあるらしいのでそれを使えば費用をかけずに参加出来るらしいです)
 
最後に、このような会を開催して頂いて運営の方々本当にありがとうございました。最近聴講ばかりで今回久しぶりに発表したのですが、本当に楽しかったです。
 
ではまた、NLP2025@長崎で会いましょう。大部分の人にとっては福岡は長崎に来る途中にあると思うので、ぜひ寄っていってください。美味しいご飯屋さんで動けなくなるくらいご飯を食べましょう(また、インターンとか興味あるよっていう学生の方はぜひ連絡ください。一緒に面白いことしましょう)
以上、瓦でした。
 
 


 
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