執筆
カテゴリー
AWS
Report
テキスト
投稿日
Sep 15, 2023
こんにちわ、ビジネスプランニングチームの雑賀です。
9月14日(木)福岡のみらいホールで行われたAWSさん主催の展示会に協賛サポーターとして出展しましたので、そのレポートをしたいと思います!
 

AWSデジタル社会実現ツアーとは?

 
日本国内の各地域における社会課題の解決、ビジネス活性化の加速を目指す全ての方へ
日本政府が推進する新しい資本主義やデジタル田園都市国家構想では、デジタル技術の活用による社会課題の解決が、市場の拡大につながり、新たな付加価値を生み出しながら経済が成長することを目指しています。
本イベントでは、「地域創生を“さらに”一歩進めるには?」をテーマに、デジタル田園都市国家構想によって実現を目指す地域創生や社会課題解決の各領域 (地域交通のリ・デザイン、遠隔医療、こども政策、教育 DX、観光 DX、防災 DX、スマート農林水産業・食品産業など) において、先行して取り組みを始めている先進的な企業やスタートアップおよびそれらと連携している自治体や関係各省庁の皆様をお招きし、「プロジェクトの進め方(資金調達など)」「人材育成」「デジタル技術の活用」といった注目の各トピックについての成功談・失敗談についてお話いただきます。
HPより転載
 
このデジタル社会実現ツアーは、全国13都市で行われるそうで、AWSが全国各地の企業様とリアルなコミュニケーションを通じて、地方の課題解決や我々のようなパートナー企業とのマッチングを図るイベントです。我々は福岡会場のサポーターとして参加しました。会場では、AWSをお得に使えるキャンペーンや当社AI・機械学習チームの音声AIという新たな研究開発の成果をお伝えしました。
音声AIについて
 
FusicのAWSチーム・今回はこのイベントのために作った九州割を提げて参加!
FusicのAWSチーム・今回はこのイベントのために作った九州割を提げて参加!
これまでの開発事例パネル
これまでの開発事例パネル

地域産業育成について

オープニングセッションでは、九州経済産業局の地域経済部 産業技術革新課 新事業創造推進室 室長 村山さんがご登壇され、九州企業への支援や施策についてお話しされていました。
こちらの新事業創造推進室では、主にスタートアップ・中小企業支援をされているそうです。2022年はスタートアップ創出元年であり、政府も新産業創造に力をいれていくとのことで、その枠組みとしてJ-Startupの活動を紹介。
福岡では、今回登壇されたYAMAPさんや、数々のピッチコンテストを総なめにしているQUANDOさんもJ-Startupに採択されています。J-Startupに採択されると、企業マッチング、補助金支援、経営・技術支援などのバックアップを受けることができるとのことで、創業まもないスタートアップには心強い制度だなと思いました。
また政府公認の企業に選ばれることはそれ自体が会社の信用にもつながりますよね。こうやって産学官連携して産業を育てていくんだなぁと改めて勉強になりました。

パネルディスカッション:福岡発のイノーベーションを加速させるには

このディスカッションでは、アマゾンウェブサービスジャパン合同会社さまがモデレーターになり、株式会社ヤマップさま、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズさま、九州電力株式会社さまがご登壇されました。
スタートアップ企業、VC、大手企業のDX推進本部、それぞれの立場からイノベーションを加速させるには、という内容のお話しとても興味深かったです。
イノベーションを起こすには?
その中で出ていた話としては、どうしたら新しいサービスやイノベーションが生まれるかという問いに対して、雑談や目的のない会話など、リアルのコミュニケーションから、ふとアイデアが生まれるということと、自社だけでなく、社会の課題や他社との連携・協力の中で新たなサービスが生まれるということがトピックとして出ていました。最近では共創という言葉をよく見かけるようになりましたが、いかに一次情報を伴ったコミュニケーションを設計できるかは組織デザインとして、考えるべき点ですね。
 
手前味噌ですが、Fusicでは、雑談やコミュニケーションが生まれるようなオフィスデザインや週一回の出社推奨というような制度を使って、創発が生まれる組織を意図的に作っていたりします。
 
また新たなサービスについては地元の大手企業さまとの連携により、新たな事業を共同開発するという事例が当社でも目立ってきました。Fusicはアイデアを形にするのが得意な会社です。事業アイデアを形にするサポート体制やノウハウがこの数年でかなり溜まってきました。開発手法も従来のウォーターフォール的な開発だけでなく、事業成長に応じて柔軟に開発ができるアジャイル開発など、そのフェーズによって組みやすい形をご提案できます。
 
宣伝になってしまいますが、事業アイデアがあるお客様を知っていればぜひご紹介いただけたら嬉しいです!
 
パーパスについて
さらに、YAMAPさんのお話の中で「パーパス」というキーワードが目立っていました。
「地球とつながるよろこび」というパーパスを実現するために事業やサービスが設計されていて、その整合性が話の中から伝わってきました。すごい直感的な感想ですが、YAMAPさんのパーパスには「ぬくもり」のような温度が伝わってきますし、シンプルでミニマルな表現に、センスや美意識をとっても感じます。
 
このパーパスや企業理念というのは、身も蓋もない話ですが、ただの言葉です。ただの言葉だからこそ、それが一人一人の社員に浸透していて、事業に反映させるには非常に難しいなと感じています。ただ、何かあった時に立ち返ることができる指針や軸があるのは、とっても力強いなと思いました。
 
そして、このパーパスに立ち返るという考えや言葉の持つパワーについては、今回AWSさんの公演の中でもたびたび感じました。Amazonには、「Customer Obsession」、顧客第一主義という理念があります。これは我々が普段AWSさんとのやりとりの中でも日々感じることです。「それはお客様のためになっているのか?」という視点。この視点は、お節介のFusicの文化にも非常に通ずるところがあり、これまでAWSさんと一緒にビジネスを推進し、成長してきた背景には、こういった哲学の一致があったんじゃないかと改めて感じました。
 
また興味深いなと思った話では、大企業において新事業を阻む要因は何があるかという問いに対して、「人事ローテーション」を挙げていました。事業を創案した人が数年で別部署に行ってしまい、残された人たちへの熱意の伝承が難しいという内容です。うーん、確かに。。これに対していい打ち手はまだ見つかっていないということでしたが、大企業での新事業創造の大変さも知れたセッションでした。
 
注目テクノロジーについて
最後に「最近の注目テクノロジーは何ですか?」という質問に対して、パネラーの3社のうち、2社が宇宙系のテクノロジーと回答していました。低軌道通信衛星による通信帯域の拡張や人工衛星コンステレーションによる宇宙データの取得、即時性の向上など、現在の事業に直結するということで、注目されているみたいです。宇宙に関しては、Fusicも人工衛星の地上局システムの開発や衛星画像の解析など、宇宙ビジネスを今後進めていくので、どこかで繋がることがあるんじゃないかと思いワクワクしていました。
 

AWS セッション: ユースケースから考察する地域 DX での生成系 AI 活用

AWSさんからの生成系AIセッションは勉強になりましたし、面白かったです。これまでの生成系AIの流れや今後の行方など、非常にわかりやすい内容でした。
2023年はAIの転換点ですね、今色々な企業が大規模言語モデルを自社開発しています。モデルには特徴があり、言語に強いもの、画像に強いものなど、今もAIエンジニアの方達は様々なモデルを選び、組み合わせて実装していますが、我々も近いうちにモデルを選んで使う時代がすぐに来るということでした。
AWSにはすでにAI系のサービスが発表されており、Fusicでもそれらのサービスを試験的に導入して研究開発を進めています。
AWSのサービスを使ったAIのユースケースはこちらで検索が可能です。
AWSの生成系AIでは、以下のユースケースの発表がありました。
  • 社内文章の検索
  • コールセンターのオペレーター支援
  • 退職や部署移動による引継ぎサポート
  • 文章作成サポート
 

最後に

13時から18時30分まで長丁場のセッションでしたが、本当に楽しく勉強になるイベントでした。このようなイベント設計について改めて考えさせられました。一つ一つのセッションが勉強になりますし、今後のビジネスに役立つ情報が満載な上、その中でしっかりとAWSさんのサービス紹介もされ、地方企業と我々のようなパートナー企業をマッチングする機能も設計されています。「Costmer Obssesion」がここでもしっかりと根底にあり、そのためのイベント設計をされている点、やっぱり企業理念やパーパス大事だなぁと思った次第です。
 
 


 
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