カテゴリー
Culture
良書探究会
テキスト
投稿日
Sep 14, 2023
こんにちは。入社して半年経ちました、ばばです。
2023年9月1日、良書探究会がありました。
 
良書探究会とは「みんなで良さげな本を読んで、感想言い合おうぜ!」というありがたーい会です。
2ヶ月くらいの間隔で絶え間なく開催され、なんと今回は78回目です!
 
今回の本は私、ばば推薦、宇田川 元一著『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』です。
 
過去の様子はこちらからどうぞ。
📚
憂鬱でなければ、仕事じゃない」 - 第75回良書探求会レポ
📚
「質問力」(齋藤孝著) - 第76回良書探求会レポ
📚
「良い戦略、悪い戦略」 - 第77回良書探求会レポ
 
FusicにはYomel(よめる)という、本の書評・感想を共有できる社内システムがあります。
事前にYomelを投稿orその場で書きつつ、1人ずつ本の評価と感想を発表し、ディスカッションするスタイルで進んでいきます。
 
今回珍しく?評価が割れる、大波乱となりました。一部ご紹介してみます。
  • 共感できた方の意見
    • 実際に仕事をする中で、「私とそれ」から「私とあなた」の関係にできたことで、とても良好な関係を築けた。
    • こじれた「適応課題」を解決するには、異なるナラティブに橋を架ける必要があると感じた。難易度も高く、面倒くさいけど。
  • 共感できなかった方の意見
    • 例えChatGPTが相手でも「私とあなた」だと思ってコミュニケーションしているので、「私とそれ」の関係がイメージできない。
    • 一緒に働く組織の人間に対してそういう感情を持ち合わせているという感覚がなかったため、序盤からモヤモヤ感を抱えた。
 
これはもしや、まったく解決点の見えない、とんでもディベートになるかと不安でしたが、
💡
「私とそれ」「私とあなた」の関係は、グラデーションであって、同じ人に対するものでも、状況によって「それ」と「あなた」に変化する
という意見をきっかけに、Fusicにおいて、どういう場面で「それ」「あなた」に変化するのか、を深めていくことになりました。
 
これがなかなか面白く。
普段見えない他部署の方の苦労や、Fusicの過去、進行している話など、普段聞けない話をたくさん事例として知ることができました。
その中で私たちは、
  • 「それ」という役割も大切だよね
  • 「私とあなた」と使い分けていくのが良いよね
という共通認識を持つことができました。
真っ向から割れていたのに、1時間で納得できる共通項を見つけ出せるのすごい!
 
推薦者なので、少しだけ私の感想を書かせてください。
私にとってこの本は、「わかりあえなさ」の原因を、相手の性格・資質ではなく、立場・環境・背景・物語にあると捉え、ナラティブアプローチを通して相手を理解することを学び、実践できるよう支援してくれる本です。
「罪を憎んで人を憎まず」と似た感覚を持っているのですが、この視点を持てることで、「わかりあえないこと」と「相手」を切り分けて考えられるようになりました。
あと、他の方が言っていた「それ」にならない工夫をしているという意見が面白かったです。
自分は何者なのか、理解してもらえるようどう伝えるのか、という視点は、難しいけど上手になりたいなと思いました。
 
今回はみなさんの背景も垣間見えて、とても有意義な1時間となりました!参加者のみなさん、ありがとうございました。
 
さてさて。
 
このように良書探究会は、経営陣の2人はじめ会社のメンバーと、仕事の話でもない、単なる雑談でもない、興味深いトピックを話せるとても貴重な取り組みです。
 
社員のみなさん、ぜひ気軽に参加してくださいね!
(参加するなら、本の費用は会社持ちだし😊✨)
 
 


 
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