オープン社内報でははじめまして 👋
FusicでIoTクラウドエンジニアをしているyuuuです。
今回はベッド 🛏️ を自作した話をします。
自分はものづくりが好きでエンジニアをしているのですが、数年に1度くらいの頻度で木を使ったものづくりも嗜んでいます 🪵
過去には「清く正しい本棚」や「ウッドデッキ」を自作してきました。

本棚 📘の制作過程はこちら


今回製作した「ベッド」はこれらに続く、おそらく人生で1度しか自作しないであろう作品です。
というわけで、製作過程を書き綴っていきますね ✍️
床で寝る生活を卒業したい
我が家はこれまで約10年ほど床で寝る生活を続けてきました。「床で寝る」というと何も敷いていないように聞こえますが、ちゃんと布団は敷いています。つまり、夜、いわゆる寝室に布団を敷く→寝る→朝起きてから布団を畳むということを繰り返してきたわけです。面倒ですね 😫
加えて、自分を含め鼻炎持ちが多く、調子が悪いときは布団に入ると鼻水が止まらなくなる、という日もあります。ネットで調べてみると、床上30cmくらいはハウスダストが舞いやすいらしく、ベッドで寝たほうが鼻には優しいようです 🤔
フローリングに布団を敷くとカビが生えやすいという問題もあります。い草ラグを敷いたり、こまめに布団を干したりして対策してきましたが、忘れると布団を買い換えることになります 💰
また、最近子供が大きくなってきて、彼らは一足先にベッドで寝る生活を始めました。ちなみに、子供のベッドはニトリで買いました。
こんな感じで床で寝る問題が顕在化してきたこともあり、ベッドを導入することにしました 💪
なぜ自作するのか
一番の理由は市販のベッドが「自分の求める要件を満たさないから」です。以下のような要件をすべて満たすベッドは自分が探す限り見つかりませんでした。
- 安くて耐久性が高い
- ベッド下が開けていて掃除しやすい
- 大人2人が寝るのでキングベッドサイズ以上
- 必要が生じたら分離してシングルベッド2台にできる
- 余計なものが付いていないシンプルなデザイン
もう一つ、自分の父親も昔ベッドを自作していたので、「まあ人生で1回くらいはベッド作るよね」という価値観も影響していると思います。ウッドデッキを作ったときも同様で、最初から「業者に依頼する」という選択肢はありませんでした 👍
ベッドを設計する
前置きが長くなりました 🙇
今までDIYをするときは自分の脳内に設計図面があって、それを元に木材をカットしたり組み立てたりしてきました。ただ、前回ウッドデッキを作ったとき、木材をカットする寸法を誤ったり、思っていた形にならない箇所が出てきたりという失敗を経験し、この方法に限界を感じていました 😇
そんな中、自分が所属するIoTチームで3Dプリンタを購入することが決まりました。ベッドは3Dプリンタで作れる大きさではありませんが、3Dプリンタを使うために必要なCAD設計はベッド製作にも活かせます。自分は高専の機械電気工学科卒なのでCADの使い方は授業で習っていたので、3Dプリンタを使うためのリハビリを兼ねてベッドの設計図面をCADで書いてみることにしました。


実際にモデリングすると、完成品のイメージが具体化しますし、ちょっとした寸法の微調整ができるので良いですね 👍
木材を発注する
ベッドを自作するためにはまず木材を調達する必要があります。このベッドは一生使う想定なので、木材もそれなりに良いものを使いたいところです 🪵
調べたところ、福津市にある西野木材株式会社が個人向けに杉材を売ってくれるとのこと。早速足を運んでそのまま発注してきました。
発注後、数時間で無事家に木材が届きました。本棚やウッドデッキを作ったときと同様、積まれた木材を眺めているときが一番ワクワクするときかもしれません 😄
実際には配達後、自分が発注した木材の本数が足りていなかったことが判明したのですが、すぐに追加発注をして翌日には追加分も配送いただきました。西野木材株式会社のみなさま、本当にありがとうございました 🙏
フレームを作る
待ちに待った土曜日がやってきました!早速フレームから組み立てていこうとしたのですが、自分が発注した木材の寸法が一部誤っていたことが判明しました。このため木材のカットからはじめていきます。
カットができたら組み立てていきます。この写真は製作途中ですが、このような正方形のフレームを2つ組み合わせることで1台のベッドが出来上がります。今回は2台のベッドを作るため、合計で4つのフレームを作っていきました。
お昼を過ぎた頃、1台目のフレームが完成しました 🎉
写真を見てもらうと分かる通り、木材のカットは屋外で、組み立ては屋内(寝室)で行いました。この日は猛暑日だったので、エアコンの効く屋内で作業しないと辛かったです 😅
すのこを作る
ベッドの上面は取外し可能なすのこを載せる設計としていました。板を等間隔で載せてネジ止めするだけなので楽勝、なはずだったのですが…
すのこを構成する木材がフレームに収まりませんでした 😇
これは木材のカットに失敗したわけではなく、木材のカットの誤差を考慮できていない設計ミスです。そういえば高専時代にも「図面には寸法公差を書きなさい」と教わったなあ…
というわけでこの木材もカットします。すのこを構成する木材は32本あるので大変です。全て外に運んで、熱中症に注意しながらカットしていきました 💦

腰を痛めそうな体勢ですね。(痛めました) 🏥
カットした木材を仮置きすると一気にベッドらしくなりました 🛏️
ここで夕方になったので1日目の作業は終了です。仮置した状態ではありますが、この状態でも布団を敷けば無事に寝ることができました。
日曜日、午前中は別の用事があったので午後から作業を開始しました。フレームは木ネジ(いわゆるコーススレッド)で固定していたのですが、すのこは見た目に大きく影響するので頭が平らな釘を打ち付けていきます。
等間隔で板を打ち付けます。金槌を使う際、木材がずれやすいのでクランプで固定しながら作業を進めます。
というわけで完成!
無事大人2人が余裕で寝られるベッドが完成しました🎉
我が家の寝室は6畳しかないのですが、思っていたほどの圧迫感はありません ✨
すのこやユニット分解でき、一人で運べる重さなので、将来夫婦別々に寝たくなっても簡単に別の部屋に運んでシングルベッドとして使うこともできます。まだマットレスを買えてないので直接布団を敷いて寝ていますが、寝心地も良いです 😆
写真には登場していませんが、組み立て作業は2人の子供が、仕上げのヤスリがけは妻が手伝ってくれました。きっと子供たちも大人になったら、立派なベッドを作ってくれることでしょう。
こうして、無事に床で寝る生活を卒業することができました。ベッドが欲しくなったら、みなさまもぜひお試しください 👍
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